陶器の焼き物として製作方法
粘土を成形して高温で焼き入れをして陶磁器などをつくる技術のことを焼き物といいます。焼き物は、施釉しない土器と施釉した陶磁器に大別することができるのです。区分については、地域や文化によってばらつきがあります。
陶器の製作方法には、成形を行う前に、胎土の中に入った空気を取り除く必要があります。この作業は脱気と呼ばれ、手で土揉みをするか真空土練機を使って行います。この脱気が不十分で焼成を行うと水が急激に気化して釉薬が部分的にはがれるなどして、ピンホールができてしまうことになるのです。
陶器の製作方法でピンホールを防止する方法としては、完全に乾燥させて焼成するようにすることと泥しょうを鋳込む前に均一になるように攪拌、脱泡することが大切になります。ほこりがあると釉薬が付着しにくくなります。有機物を焼成の際に燃焼してガスを発生させるために釉にピンホールを生じやすくなってしまいます。
釉は焼きもののガラス質のコーティングのことで装飾と保護を主な目的にします。水やその他の液体が染み出さないようにすることも役割になっています。焼成を経て作品は初めて焼き物になり、目的は陶器を恒久的に硬化させることにあります。陶器は、通常1000℃から1200℃でや焼成されるのです。