• 様々な色や形の陶器
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人間国宝の陶器作家

陶器を作る人

重要無形文化財の保持者として認定された人をあらわす言葉に人間国宝があります。これは文化財保護法に基づいて文部科学大臣が指定したもので、法律の条文には無い用語ではありあますが通称でもって広く流布しております。

無形文化財というのは、演劇や音楽、陶器などの工芸技術をはじめとする無形の文化で、芸術上の視点で高い価値があるものを意味しているのです。形になっていない技術そのものを指すのはもちろんですが、それだけにとどまらず、技術力を著しく高度なレベルで体得している人が対象となっております。日本政府では、このような高いレベルの技術の中でもとりわけ貴重なものを重要無形文化財に指定しているのです。

同時に、その技術力を備えている人を顕彰するために、人間国宝に認定しているという背景があります。陶芸とは取りも直さず、焼き物を作る技術にほかなりません。その原料を土から作ってのが陶器となります。自然豊かな環境に恵まれた日本においては、国内の各地にその土地独自の特徴が活かされた焼き物があって、そのルーツをさかのぼると縄文時代まで遡ります。この陶器のジャンルでも日本文化に多大の貢献をしたことで人間国宝に認定された陶芸家は少なくありません。